セミナー・イベント開催レポート

研修会「管理職研修」

    管理職研修(第1回 2013年3月8日)
    1.管理職に期待される役割
    (1)成果を上げる場  
    →部下の業務の明確な指示とフォロー →自分と部下の能力を育成する場→部下の育成
       情動を交わす場  
    →部下のモチベーショアップ
    (2)リーダーシップにはリーダー占有とメンバー分有のリーダーシップがある
    ①リーダー占有のリーダーシップ 
    → 部下に対して、自分が管理する組織全体の方針や戦略、ビジョンを明確に示し、部下を目標達成に向け動機づけ動かすこと。(リーダー個人の働きかけ)
    ②リーダー分有のリーダーシップ 
    → 集団の目標達成に向けて、課題を明確にし、お客様・他部門・上司・部下など関わりのある人々に対して能動的に働きかけること。(チームや組織が必要としている)

    2.部下への明確な指示
    (1) 成果指標(何をするか)を具体化し、複数の成果指標・水準で抜けや洩れを防ぐ。
    (2) 部下の仕事のフォロー
    ・必ず根拠を明確に。
    ・暗示するような言い方はせず、ストレートに。
    ・一つ一つの目標毎に。
    ・自分の考え方を伝えたら、必ずその考えについての本人の意見を聞く。
    ・何より、達成させる事が重要。達成出来ている場合は、その成功要因を本人に気付かせて、その後も再現できるようにする。
    出来ていない場合は、話を徹底的に聴くことにより、今後の部下の行動に指摘し、実行するように仕向ける。

    3.管理職のコミュニケーションに必要な4つのスキル
    (1) 傾聴 → 相手を自己開示させる。質問 → 引き出し型の質問法。観察 →  相手の言葉以外の態度や表情から相手の気持ちを感じ取る。伝達 
    → 前向きな考え方の言葉や態度を伝えるフィードバックの技術。
    (2) コミュニケーションの目的
    →相手のことを理解する。(傾聴、共感型コミュニケーション)
    →相手に自分の事を理解してもらう。(指示、説得型コミュニケーション)
    (3) コミュニケーションの手段
    →話す、訊く、書く、読む。(言語的コミュニケーション)
    →動作(人の動きや姿勢など)、表情(視線など)。(非言語的コミュニケーション)

    4.所感
    部下に指示をするにしても、『指示』に責任を持って明確に伝えることが重要だと感じた。言いっぱなしではなく、進捗状況を把握するための『中間フォロー』を忘れないこと。また、上司は聞く態度・姿勢も部下には影響があり、報連相を行いやすい環境 作りも管理職の役割だと感じた。部下の心情を察し、共にフィードバックして評価する。良かった点があれば褒めて伸ばす。悪かった点があれば、気付かせて改善させる。フィードバックを繰り返す内に、『成果を上げる』というイメージを掴めると思った。 人財育成は奥が深く、相手が人間のため勘違いしてしまう点は多々あるが、その中でもお互いの気持ちを分かち合い、互いの人間性を知るための日々のコミュニケーションは欠かさずに取り組んでいきたい。

    管理職研修(第2回 2013年3月19日)
    1.ロールプレイング(質問と傾聴と観察)
    (1)質問と傾聴と観察のスキルを使って3分間、相手の話を聞く。聞く内容は、相手の仕事ぶり。留意点としては、限定質問ばかりではなく、 話を広げるような拡大質問を意識して実施。
    相手の話を共感的に傾聴し、また相手の様子をよく観る。聞き役(1人)、聞かれ役(1人)、コメンテーター(3人)。
    →所感:うなづきや相槌も意識した中で出来る限り多くの拡大質問を実施し、相手の本質を知ろうと試みたが、実際は自分の意見の共感を求めるような限定質問が多かった。 ある程度の下準備(質問次項)をしておかないと、頭が真っ白になる。また、聞くに徹すると、メモの疎かになる。 会話の流れ、明るく笑顔で接する点は評価して頂いたが、客観的な意見を尊重し、もっと聞かれ役の本質を見抜けるよう意識して取り組みたいと感じた。

    2.部下の育成
    (1)指導の目的は、業務の達成支援(成果を上げる場)と育成(自分と部下の能力を育成する場)であり、もっと重要なのは現状を知ることである(現状把握)。
    現状の何を把握するのか?
    →仕事の進捗状況・進め方。能力。部下が考えていること、部下の置かれている背景。
    →その為には、普段からよく観察し、話をよく聴く。抜け漏れがないように、広く、深く訊くことが重要。
    (2)人材の育成方法
    ①OJT→目的を持って仕事を与えながら、育成する。ただ、仕事を与えて、勝手にやれでは駄目。目的を持たし、この仕事をさせることで、どのような能力をどこまで伸ばせるか見定める。中間レビューが重要で、仕事の途中で、出来ていることや出来ていないことについて深く訊くことで、本人に意識させる。
    ②Off-JT→研修など、職場を離れたところで、考え方や知識、方法論を学習させる。

    3.部下のモチベーションアップ
    (1)モチベーション向上の具体策
    ①仕事に対するモチベーションを高めるための重要な要素→価値→仕事にまつわるものに価値を感じさせること。
    ②他人をその気にさせるための動機付けが必要。責任のある仕事を任し、一緒に取り組み一緒に達成感を味わう。
    何より、褒めることを忘れない。ただ、褒めるだけではなく、叱るべき点はしっかり叱る。叱った後のフォローもモチベーション アップに繋がる。そして、成果を上げたならそれまでの過程を含めてフィードバックし、感謝の気持ちを伝える。

    4.所感
    2回に渡る管理職研修を受け、まだ役職もない私には刺激のある有意義な時間でした。管理職になってから受けるのではなく、管理職になる前から今回のような研修を受けるのでは大きく違うと感じました。管理職の役割を知り、部下への的確な指示とモチベーショアップ、管理職に必要なスキルを知ることができ、何より他社の管理職の方々の本音・意見を聞くことによって、様々なことが盗めました。良い点だけを盗み、これからの営業活動に活かしたいと考えます。 今回の研修で、大きく気づいた点は『コミュニケーション』の重要度です。成果を上げるには、全方位のコミュニケーションが必須であり、他部署・取引先等へのリーダーシップを発揮できるよう、日々のコミュニケーションを忘れないように心掛けます。

    参加人数
    第1回7名
    第2回5名


    会社が管理職に期待する考え方や振る舞い方について、講義のみならず様々な事例紹介や演習を通して、部下を通して仕事を進めるテクニックから育成方法、モチベーションアップの考え方とそれに必須のコミュニケーション法を体得して頂きます。

    講師アイ人財企画 伊藤 靖 様
    開催日時第1回2013年3月8日(金)13:00~17:00
    第2回2013年3月19日(火)13:00~17:00
    会場社団法人大阪硝子工業会
    参加費無料
    カリキュラムカリキュラム
    申込連絡先TEL:06-6881-2475 / FAX:06-6881-2476
    申込締切本セミナーのお申込みは終了いたしました。