セミナー・イベント開催レポート

講演会「ガラス この素晴しきもの」

    ガラスの誕生は約6000年前 (紀元前3000年) である。王へ捧げる杯や器などに用いられ、その後吹きガラスの誕生により量産化が進んだ。メソポタミアでの誕生から世界各地に広がり、明治時代にはビンの誕生、現在では光ファイバー、自動車、携帯など広く活用されている。
    ガラスの特徴として、
    1.構造が無秩序である。
    2.水や酸に溶けにくく、熱により成形加工が可能である。
    3.密度はアルミニウムに近い値である。
    4.ガラスの組成調整により屈折率を変えることができる。
    5.固いが脆い。
     という点がある。

    ガラスの配列は、結晶が規則正しい配列をなすのに対し、無秩序である。そのため、熱によりさまざまな形に成形可能である。また、水や酸に溶けにくいが、各種元素を溶かす (粒子を閉じ込める) ことができる。これにより、強化ガラスや、抗菌効果など特殊な効果をもつガラスが実用化された。 屈折率を調整することにより、反射しにくいガラス、反射率の高いガラス、選択的に光を吸収するガラスなど、用途に適したガラスを引き出すことができる。これを応用したものが光ファイバーワイヤーである。 ガラスの欠点は脆さである。ガラス表面の傷や凹凸によりガラスの強度は大きく低下する。指でこすることも例外ではない。しかし、イオン交換により圧縮応力を利用した強化ガラスを用いることでその欠点も克服できる。実例としてスマートフォン、タブレット PC のカバーガラスがある。

    ◆所感 作花先生のお話を聞く機会を与えて頂きありがとうございました。 そのお話の中でも特にガラスは指で表面をこするだけでも傷がつき強度が落ちてしまうことに興味を持ちました。その欠点を克服するため、パネルはイオン交換により強化されていることが分かりました。 私たちが扱っている製品がどのようなものか、改めて分かり、パネルを見る目が少し変わりました。

    参加人数 108名


    「トコトンやさしいガラスの本」著者による講演会。

    講師作花 済夫 氏
    開催日時2013年9月13日(金)18:00~19:45 (開場17:30~)       
    交流会 20:00~
    会場大阪市中央公会堂
    参加費無料
    申込連絡先TEL:06-6881-2475 / FAX:06-6881-2476
    申込締切本セミナーのお申込みは終了いたしました。