講演会「他素材から考える硝子 -紙パック編-」
今年初めての講演会を大阪市中央公会堂で開催し、 ガラス関係者、容器を扱う業界関係者などおよそ80名近くが参加いたしました。 「他素材から考える硝子」をテーマにした第一弾として、石塚硝子株式会社ペーパーパックカンパニー営業部長の田村亮一様に、 紙パックについてご講演いただきました。
ガラス業界は、歴史の長い会社が多いですが、石塚硝子株式会社様もその1つです。 創業195年の歴史があり、ガラスびん、紙容器、プラスチック容器など、 社名にある「硝子」を超え、容器の総合メーカーとして事業を展開されています。
世界の紙容器事情や、紙容器の構造、製造方法などご講演いただきました。 ご講演いただいた中で最も興味深かったのは、紙容器の構造とその特性です。 「紙」パックといえども、ポリエチレンやナイロン、アルミなどを含む複数の層でできた構造になっており、 ポリエチレンは水分の遮断、アルミは保温・遮光といったようにそれぞれ役割があるということでした。 そして、紙は「骨組み」としての役割があり、紙がない状態だと下膨れのようにたわんでしまうそうです。 薄い紙パックの中に複数の異なる素材が使われ、それぞれきちんと役割があるというのは驚きでした。
パルプが原料の紙に対して、ガラスは組成の組み合わせで無限の可能性を持つことから、 本講演を聴講する前は、比較対象にもならない全く異なる素材であると考えておりました。 しかしながら、紙もガラスも私たちの生活では欠かせない重要な材料です。 材料の特性に優劣をつけて一方的な見方をするのではなく、それぞれの役割を理解することの大切さを学びました。
ご講演後は、活発な質疑応答が交わされ、関心の高さを伺うことが出来ました。 多分野から得られた発想・気づきを生かして革新的なアイデアにつなげられれば有意義だと思いました。
参加人数 80名
紙パックの歴史、構造、用途、将来展望等などをご講演いただきます。
講師 | 石塚硝子 株式会社 ペーパーパッケージカンパニー 営業部長 田村 亮一 様 |
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開催日時 | 2013年3月5日(水) |
会場 | 大阪市中央公会堂 |
参加費 | 無料 |
申込連絡先 | TEL:06-6881-2475 / FAX:06-6881-2476 |
申込締切 | 本セミナーのお申込みは終了いたしました。 |