OPIE’25 視察報告 ②
2025年5月2日
●展示会構成
レーザーEXPO、レンズ設計・製造展、ポジショニングEXPO、宇宙・天文光学EXPO、光源・光学素子EXPO、光と画像のセンサ&イメージングEXPO、光通信・要素技術&応用EXPO
●展示会全体
光学業界の展示会は初訪問となります。主催者発表によると、展示会場スペースが昨年の1.5倍になっており、理由は中国企業の参加数の増加とのことです。確かに、会場内ブースには中国企業が多く出展し、来場者もアジア系を含む外国人が多い印象を受けました。来場者数も3日間合計で昨年より600名ほど多かったとのことで、開場前からロビーで待っている来場者の方も少なくなかったです。
●他業界との違い
今回の展示会で驚いたことは、他業界と比較してセミナー参加者が多かったことです。いずれのセミナーも用意されていた椅子が全て埋まっているうえ、セミナー会場の外から立ったまま話を聞いている人も多くいらっしゃいました。開発中の情報を掲示しているブースにも人が多く集まっていたことから、光学業界の展示会は、製品を探しに来るだけでなく、新しい技術情報を得たり、学んだりする場としての役割も果たしていると感じました。
また企業規模の大小に関係なく、常に人が集まっているブースと人がいないブースの差が大きく、集客力の差が歴然と出ている点も特徴的でした。
ブース設営も工夫を凝らした企業が多く、他の機械系や食品などの展示会と比較しても全体的に華やかな雰囲気だと思いました。
●㈱五鈴精工硝子(大阪硝子工業会会員)ブース
レンズ製造・設計展を目的として出展。ブース位置は会場入口から見て一番奥の位置でしたが、セミナー会場も一番奥に設置されていたことから人通りが比較的多く、終日絶えることがなかったです。そのため、昨年よりも多いリード数を獲得できました。また、今回は主催企業によるブースの動画撮影もあり、展示会サイトにて製品紹介を含めたPRの機会をいただきました。今後も同様の取り組みを続けられるとのことですので、製品PRの機会を増やすことにつながる取り組みに参加させていただけるようブースの設営や陳列に工夫を凝らしていきたいと思います。
●まとめ
全体的に国内企業は出展社、来場者ともに男性が多く、国内の光学業界ではまだまだ女性の活躍の余地が残されているのではないかと思います。理系の女性にとってもっと魅力的な業界づくりをすることも光学業界がさらに輝く要素のひとつとして必要ではないかと感じました。
また、主催企業のオプトロニクス社が展示会のグローバル化を目指しているとのことですので、今後は海外企業の出展数の更なる伸びが期待できるとともに、海外に出向くことが難しい企業にとっては国内で海外企業に向けた直接アピールの場となる可能性があり、実現していただきたいと思います。


