IOFT2022 国際メガネ展 視察報告(2)
2022年10月27日
例年この時期に開催され、35回目を迎える日本最大の眼鏡関連の展示会。国内外の眼鏡関連企業、230社・新作眼鏡18,000点が出展されている。新型コロナウイルス感染者数も減少傾向となるものの、海外のデザイナーブランド・アジアメーカーの出展は台湾・香港に留まり、多少空きブースが見受けられる状況で昨年と同規模の展示会となった。(国内の眼鏡産地として有名な地である (一社) 福井県眼鏡協会が主催)
フレーム・サングラス・スポーツグラス・レンズ・検査機器/加工機・レンズアクセサリー等の出展社ブースでは、来年市場向けの仕入れ・買付けを精力的に行おうとするメガネ店やセレクトショップのバイヤーで熱気のこもる会場であった。
本年は、SDGsをテーマとした新しい素材を用いる眼鏡部材をアピールするブースが目立つ展示会であった。リサイクルプラスチック(PETボトルリサイクル材、リサイクルアセテート材)で作られたサングラスフレーム・眼鏡フレーム・メガネクロス、植物性由来プラスチックを原料とするメガネレンズ・メガネ鼻パッド、植物性由来成分を配合したメガネレンズクリーナー等が、新しい取組みとして紹介されていた。レンズ素材としては軽量化に勝るプラスチックが主流となっている一方、色目や質感、安定した偏光度、デザイン性に優れたガラスレンズにも根強い人気があり、斬新なフレームとの組合せによる薄肉軽量化を取り入れた開発力とデザイン力で、今後も底堅い市場が継続できると期待されよう。
プラスチック製と競合するガラスレンズ素材であるが、ガラス製の独自特性を生かした新たな開発による市場展開が望まれるところである。
参加人数1名
以上