工業会活動報告

展示会講演会 参加・見学報告

CEATEC 視察報告

幕張メッセで開催されたCEATEC2026を見学した。ホール4~8まで使った展示会で、出展団体社数は821団体で、そのうち326団体が初出展とのこと。また、併設されるJapan Mobility Show Business Week2026と合わせると、1000を超える団体が出展する展示会になっている。CEATECは、数年前までは最新のガジェットとともに未来のテクノロジーを紹介すると謳っていたが、現在は半分以上がAI関連の展示会となっていた。初出展が40%というのもAIがメインになっているからだと思われた。

展示会(敬称略)

日本板硝子株式会社

ガラス関係の大きな展示ブースは日本板硝子のみであった。色々な展示がされていたが、報告者が特に興味を持ったものは以下の通り。

〇アルミノシリケートガラスを使った自動車のフロントガラス)

自動車のフロントガラスは、いわゆる青板といわれる2枚のソーダライムガラス(2㎜厚)で中間膜を挟んだ合わせガラスが使用されている。その2枚の内、内側のガラスを0.7㎜厚の化学強化したアルミノシリケートガラス(Glanova)に置換すると、約5㎏の軽量化ができる。外側のガラスもglanovaに置換するとさらに軽量化ができるが、小石による飛び石傷に対してはある程度のガラス厚が必要らしく、現在のところは薄い化学強化ガラスでは難しいらしい。既に車に採用されているということだった。

〇固体電解質

リチウムイオン電池は高性能ながら電解質の液の膨張による出火や爆発が課題となっている。そこで固体電解質の実用化が急務といわれていて、多くの企業や研究所で開発が進められている。その多くは硫化物を主体としていて、爆発はしないものの安定性にかけ、発熱による性能劣化が課題となっている。そこで当社は安定性の高い酸化物系に着目して開発を進めている。

一方、正極や負極が固体、電解質も固体となると、それぞれの接触面積が液体に比べると低くなることが問題であるが、当社はさらに電解質をガラス質にすることでそれを改善しようとしている。結晶に比べるとガラスは粘弾性があるので、圧縮すると粒子が変形して各極に密着させることができる。

また、固体電解質だけでなく、負極も開発している。一般的に負極はカーボンが使用されいているが、カーボンは活物質ではなく、性能アップには寄与しない。そこでNSG様は多孔質SiO2を出発原料としたシリコン負極材を開発している。はっきりとは聞けなかったが、多孔質SiO2はガラスの分層現象を利用したもののようだ。

開催日程 2026年10月13日~14日
参加人数 1名
場所 幕張メッセ