CEATEC2023 視察報告
2023年10月24日
概要:幕張メッセで開催されたCEATEC2023を見学した。ホール4~8まで使った展示会で、出展団体社数は684社、3日間の来場者数は89,047名(主催者発表)であった。CEATECは、テクノロジー分野での最新の進歩を紹介する展示会で、最新のガジェットとともに未来のテクノロジーが紹介されていた。
展示:ガラスに関しては、以下の分野のものが展示されていた。
(1)透明な太陽電池
透明な太陽電池モジュールであるペレブスカイト太陽電池を板ガラス表面に加工していた。建築物の窓ガラスに応用されると、透過性がありながら発電もできる。
(2)ガラスの貫通孔加工と銅メッキ
・板ガラスに極小さな貫通孔を開けて、さらにそこに銅を充填したものが展示されていた。パワー半導体を使った次世代半導体パッケージに使用されるという。従来の樹脂製品と比べてガラスを使うことで、良好な誘電特性と絶縁性が得られるそうだ。
(3)スマートグラス
正確に言うとガラスでは無いが、透明なディスプレイ技術を応用して、情報を表示する機能をもった眼鏡が多数の企業が展示していた。スマホやスマートウオッチの次に来ると期待されているらしい。
感想:昔のCEATECやその前のエレクトロニクスショーでは多くの家電と共に、ガラスを含めた種々の部品が展示されていたが、今年はそういったものはほとんど無かったが、大学やベンチャー企業の出展が多く、SDG’sかメタバース、そして生成AIに関連する内容に主力が移行したようだ。そんな中でもガラスにも新しいチャンスが生じていると感じた。
以上