ネプコンジャパン・オートモティーブ展参加報告視察報告
2020年1月20日
目的;大阪硝子工業会の「継ー1」を利用させていただき標記展示会に若手技術員を伴って参加することで、業界動向を知り、ガラスに求められる今後の要求特性を探る。
1.オートモティーブ関係
1)出展数の最も多かったものは金属加工機器とその加工メーカー。
2)ガラス関係では、自動運転化に伴う、光学センサー関係が目についた。
3)小型化が進む中でもセンサー関係はその受光部、発光部にはガラスもしくはプラスティックが用いられる。特に車載の外側に取り付くもの、エンジン回り等の熱のかかる部分はガラスの仕様が目立った。
4)内部部品での出展数で目立ったものは、やはりディスプレイ上のカバーガラスやタッチセンサーであった。
5)このうち、タッチセンサーについては、従来のものは数が少なく、他の機能と組み合わせたものになっている。
6)カバーガラスについては、大型化し、曲げ、表面の加飾印刷等、国内メーカーではなく中国の一貫生産メーカーが目立った。国内生産ではコスト的に厳しいとのことで、特に曲げ加工については1社もなかった。
7)商社については、中国加工品の展示があった。
8)ここまで加工費がかさむガラスの加工が、果たして将来的に需要があるかどうか疑問に思った。ここでも、樹脂とガラスの選択が発生する予感がする。
9)ガラスの特徴とは何なのかを改めて問い直す必要がある。
2.インターネプコン関係
1)ガラスの加工技術、特に微細加工に関する加工方法のソースを探したく、各社を回った。
2)特に短パルスレーザーの進展を期待したが、特筆すべきものはなかった。
3)機械切削加工の展示はあったが、やはり微細加工向けは特になし。
3.感想
1)出展分野が多岐にわたり、また会場面積もバス移動を伴い、巨大化している。
2)テーマを絞り込んだ見学が難しくなっており、オートモティーブ関係でも、ガソリンから電気に代わる大きな変革期の割にはテーマが少ない。国内空洞化か?
3)今後10年の事業計画を漠然と考えるには、テーマ探索が重要であると印象つけられた。
以上。