工業会活動報告

ガラス関連施設 見学報告

2016年11月3日~5日 宮崎研修旅行 ご報告

    ■報告者 その1
    工場見学1日目
    <松野工業株式会社 工場見学>
    日本国内で唯一ビー玉を製造している松野工業株式会社様のご協力を得て、宮崎県内にある門川工場を訪問し、ビー玉とビーズの生産工程を見学する機会をいただきました。 工場は昭和61年に建設、従業員のほとんどが地元出身との事。ビー玉とビーズの生産拠点として24時間365日体制で稼働しています。 工場に着くと、従業員の方がまだバスに乗っている時からお出迎えがありました。 その後二手に分かれ、各生産チームご担当者様から生産工程の説明を受けました。 原料となる瓶は、宮崎県・鹿児島県から透明瓶を回収・リサイクルしているとの事で、環境に対してもやさしい企業であると感じました。 今回の見学では、何よりも従業員の方々の徹底した礼儀・挨拶が際立ちました。 また、説明を受けている際にも各担当チーム徹底した連携により、無駄なくスムーズに進行 されているチームワークも素晴らしいものがありました。 築炉に於いても自社内でされているとの事で、徹底した社員教育・コスト削減等企業にとっては基本的な事ですが、改めて痛感した良い一日でした。

    工場見学2日目
    <グラスアート黒木見学>
    酒泉の杜の隣にあるグラスアート黒木を見学しました。現代の名工であるガラス工芸作家の黒木国昭様が経営する、日本を代表するガラス工芸の数々の作品が展示されております。また、ガラス工芸を手掛ける工程を間近に見学することができます。 当日はまさかの黒木様ご本人が登場、作品の紹介・説明・ガラスに対する姿勢・想い等 お話をいただきました。

    <霧島ファクトリーガーデン>
    宮崎県都城市にある日本を代表する焼酎製造会社、霧島酒造株式会社が運営するファクトリーガーデン。その中の志比田増設工場で、焼酎の製造工程を見学しました。 手作業による芋のカット・選別から芋蒸し・蒸留・貯蔵熟成に至るまでの工程を、ガラス越しで内部見学する事ができます。 芋は1日約80~85tを消費し、1日に製造される焼酎の瓶量は約4万本。 当日は、「霧島秋祭り」が開催されていた事もあり、大勢の市民で賑わっていました。 今回見学した焼酎「白霧島」と「黒霧島」は、南九州のシラス台地で育ったサツマイモ「黄金千貫」と霧島連山の清冽な地下水「霧島裂罅水」で造る本格芋焼酎。 巨大な工場施設におけるもの作りを肌で感じる事ができ、ものは違えども“作る”と言う 熱意・想いは同じである事を再認識できた時間であったと思います。

    最後に、今回ご協力下さいました松野工業株式会社様、グラスアート黒木様、霧島酒造株式会社様に深く感謝申し上げます。

    ■報告者 その2
    <1日目>
    ・松野工業株式会社様 工場見学
      今回、大阪硝子工業会会員会社である松野工業株式会社様のご協力のもと、宮崎県門川町にある九州工場を見学させていただきました。同社はガラスメーカーで九州工場ではビー玉・ビーズを生産されています。本社は大阪市平野区にあり、九州工場は昭和61年に建設され今年30周年を迎えられました。 同社はビー玉の生産から始まり、現在では国内で生産されているのは松野工業1社のみとの事でした。 工場見学では工程ごとにそれぞれの担当者から解りやすくご説明していただきました。 ビー玉の原料はカレット100%で約1400℃の高温で溶解されたガラスは適量にカットされ、スクリューのような物の上を転がり丸い形に成形されていました。こちらで生産されたビー玉は玩具やラムネびんの栓、スプレー缶の中など様々な用途に使用されています。 ビーズは石粉とソーダー灰を原料に同じく高温で溶解されます。溶解されたガラスは中心に空気を入れながら引き出され、細いガラスの管となり様々な工程を経て小さなガラスビーズとなります。10工程以上ものたくさんの工程があり、手間隙をかけて1個の小さなビーズを生産されていることに驚きました。 約2時間に及ぶ工場見学でしたが、従業員の方々の挨拶に始まる親切・丁寧なご対応に非常に感銘を受けました。

    <2日目>
    ・グラスアート黒木 見学
     綾町の「酒泉の杜」にあるグラスアート黒木を見学させていただきました。ガラス工芸作家で現代の名工である黒木国昭様が主宰する工房とショールームが隣接されています。 当日は我々が訪れることを聞かれた先生が自らお出迎えいただきショールームや工房をご案内いただきました。ショールームは可愛らしい小物から非常に高価な作品まで数多くの作品が展示されておりました。工房ではお弟子さん達がそれぞれ役割分担をし作業に没頭されていました。
    ・霧島ファクトリーガーデン  都城市にある霧島ファクトリーガーデンは霧島酒造株式会社が運営するガーデンパークです。その中にある志比田増設工場で焼酎の製造工程、芋の選別から芋蒸し・蒸留・貯蔵熟成に至るまでの工程を見学しました。1日4万本もの焼酎が生産されるとの事でした。

    最後ではございますが、今回このような機会をいただきました松野工業株式会社様、グラスアート黒木様、霧島酒造株式会社様に深く感謝を申し上げます。

    開催日程 2016年11月3日~5日
    参加人数 17名