2012年9月18日 工場見学「新日本製鐵(株)広畑製鐵所」ご報告
2012年9月20日
平成24年9月18日(火) ホテル阪神を出発し、バスで2時間大阪硝子工業会と大阪硝子製品協同組合との初のコラボレーションにより 新日本製鐵(株)広畑製鐵所様を産業工場見学として訪問させていただきました。 兵庫県姫路市の山陽電鉄網干線「広畑駅」を最寄り駅とする東西3km、南北3km 面積約600万㎡を有する日本を代表する製鉄所であります。
製鐵所全体のアウトラインをビデオ上映および工場管理者様より丁寧にご説明を受け、 その後、この製鐵所における主たる工程のひとつである 圧延工程(熱延ライン)と平成16年より竣工・稼働されておられるタイヤガス化リサイクル施設 にご案内いただきました。圧延工程は、鋼の塊を加熱して薄く延ばしていく工程。 タイヤガス化リサイクル施設は、タイヤをガス、油、カーボン、鉄、ワイヤーに乾留・熱分解する施設。この施設で現在ほぼ100%のリサイクル をされ、自社の原材料として再投入活用されておられるとのこと。 なお、圧延工程は、当日あいにく工程設備の保全メンテナンスの日程になってしまい、東西方向に長く、燃えるような鋼板の 流れをみることができず、工程の流れに伴う設備の配置を高い見学通路添いに拝見することになりましたが、 さすがに年間260万トンの生産量のある製鐵現場であり、次回またなんらか機会があれば、ぜひ見てみたいと思わせる 巨大な工程ではありました。協力会社社員を含め広畑製鐵所に12,000人在社されていた最盛期に比し、現在は10分の1約1,200人の在社人員と お聞きし、設備投資による省力合理化の成果と思われる一方、中国メーカーの台頭など経営環境、時代の変化かと 感じさせる見学でありました。
広畑製鐵所の方々には、丁重に受入および見学ご案内をいただき、有り難く、感謝申し上げます。 復路想定外の交通受渋滞に遭いながらも、若干の予定時間遅れ程度にて無事ホテル阪神に到着し、 意見交換会が開催されました。 硝子工業会と硝子製品協同組合との初の共同見学会であり、非常に活発な交流が行われ、工場見学の体験と ともに、日頃とは違う視点から物事を考える非常によい機会になったのではないかと思います