一般社団法人大阪硝子工業会

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工場見学・視察
2020年の報告はありません。

展示会報告

All about Photonics 2021 主催者セミナー 視察報告

場所:東京ビッグサイト
日程:2020年12月10日
工場見学・視察


概要:ビッグサイトで開催されたAll about Photonicsの主催者セミナーに参加した。 この展示会は、InterOpt 2021、 LED Japan 2021、Imaging Japan 2021の集合体である。

セミナー:Withコロナ時代に向けた深紫外LEDの活用法
深紫外LEDによるウイルス不活化の試み

徳島大学 ポストLEDフォトニクス研究所
准教授 南川丈夫氏

   徳島県は、中村修二氏が青色LEDを発明しノーベル賞を受賞した県ということで、光関連の研究および産業育成に取り組んでいる。LEDバレイ構想を掲げて推進してきたが、近年ではポストLED Photonicsということで、徳島大学とともに可視光以外の研究を進めている。これは、紫外線、赤外線、さらにテラヘルツといった光を利用して、5Gの次の通信技術や次の医光連携を目指すものである。その医光連携の一つのテーマが、新型コロナウイルスの不活化である。
   新型コロナウイルスは、コロナウイルスの一種で、重症呼吸器病症候群を引き起こす(SARS、MARSと同様に)。構造上の特徴は、RNAウイルスであること、スパイクタンパクをエンベロープに持ち、サイズは80nm~220nmである。
   このウイルスの現状の問題点は、薬が無いこと、感染拡大しやすい(潜伏期間が1~14日と長い)、重症化リスクが高いことである。
   感染対策としては、3つの考え方がある。体内にウイルスを侵入させない(マスクやソーシャルディスタンス)、体内に吸着させない(手洗い、アルコールでエンベロープのギザギザを壊す)、そして、侵入・吸着しても体内で合成させないことである。加熱殺菌がこれに該当し、紫外線照射も同じである。すなわち、紫外線照射はRNAを変性し、ウイルスを直接的に不活化させることができる。
   紫外線照射の特徴として、エネルギーコストが安い、対象への影響が少ない、非接触、などがあげられるが、紫外線といっても波長により特性が大きく違う。新型コロナウイルスに有効な紫外線は深紫外線あるいはUV-Cと言われる200nm~280nmの波長の光である。この波長域は太陽光にも含まれるが地球表面に到達する前にオゾン層で吸収されるので、地上には無い光である。DNAやRNAの吸収スペクトルも200nm~300nmにあるので、深紫外線の照射で不活化が起こる。
   光源は、従来は低圧水銀ランプが使用されていたが、近年は深紫外LEDが開発されて、非常に扱いやすくなった。
   徳島大学では、医療、LED、光学、工学の専門家によるプロジェクトチームを結成し、新型コロナウイルスを不活化する深紫外線の条件(波長、強度、時間など)のデータ化を進めている。そのデータがまとまり次第、産業界に供給する予定である。

感想
   深紫外線光学系の材質を検討すると、樹脂は劣化されるので使用できないのでガラスの出番となるが、 通常のガラスでは深紫外線を吸収してしまう。よって、深紫外線透過ガラスが必要となる。現状では石英が使われているが、 深紫外線透過ガラスが実用化されれば、成型性・コストの面から需要は大きいと思われる。

参加人数1名
展示会報告

関西オフィス防災EXPO 視察報告

場所:インテックス大阪
日程:2020年11月11日~13日
工場見学・視察
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第5回、関西オフィス防災EXPOを視察しました。

オフィス防災EXPOは、〇災害対策、〇備蓄品、〇蓄電・発電設備、〇非常用通信 〇感染対策に部門が分かれています。

大阪硝子工業会の会員様の会社も多いと考えますが、製造業の弊社において、 テレワーク対応は限界があり、また製造現場の感染対策は最重要と考えています。 現状のコロナ禍において、今回、特にオフィス防災EXPOの感染対策部門に対し、 興味をもっておりました。

感染対策としては、感染グッズとして、アクリルスタンドや消毒液、検温モニター等が中心で、 注意を惹くものは、ありませんでしたが、目新しく感じたものがあり、紹介いたします。 オフィス内(工場、製造現場においては、来客スペース)をまるごと、抗ウイルスコーティングする という方法(添付)です。 無機ポリマー薄膜の被膜に細菌やウイルスが接触すると約5分で増殖力を失い、 浮遊ガスとともに分解、放散されるようです。 抗ウイルスコーティングを行うことで日々のアルコール消毒を実施しなくてもよくなります。 近鉄百貨店の外商部が代理店となり、近鉄電車やあべのハルカスでも採用したようです。

他、災害対策における蓄電、発電設備部門において、水発電機と空気発電地が あり、特に水発電設備は、注目されていました。 塩水を入れるだけで使用でき、コンパクトな3W発電から35W、200W、100W, 300W、700Wがあります。 参考価格として、3W,約2万円、200W,約50万円、700W,約200万円です。

同時にオフィスサービスEXPO、会計・財務EXPO、法務・知財EXPO、 働き方改革EXPO、福利厚生EXPOが開催されておりました。 通常、業界関係の展示会の見学が多かったのですが、今回の総務・人事・経理Week2020 は、参考になりました。 来年の総務・人事・経理Week2021は、名古屋展として、2021年2月17日~3日間、 ポートメッセなごやで、東京展として、4月7日~3日間、東京ビックサイトで 開催されるようです。

参加人数2名
展示会報告

国際メガネ展 iOFT 2020 視察報告

開催日:2020年10月27日~29日
場所:東京ビッグサイト

工場見学・視察
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日本最大規模のメガネ業界関連の展示会。 例年通りフレームメーカーに関わらず、加工機やその他材料など周辺にまつわる企業も多く出展していた。

今年は新型コロナウイルス感染症の影響により、出展をキャンセルした企業も数社あったとの事で、例年より出展数や展示規模などが縮小された状態での開催となっていた。 依然地方から東京への移動自体が敬遠されている部分もあり、会場内も例年と比較して閑散としていた。

業界の事業の様子としては、昨年依然と比較して決して好調とも言えないものの、リモートワークをおこなっている会社が多い事などもありコンタクトレンズからメガネへユーザーの移行などの影響で、小売店によってはそれほど売上が落ちていないところもあるとの事。

出展内容としては電気的な制御で一瞬でレンズの濃度が変わるサングラスなど注目を集めおり、レンズ分野においてもガラス素材として業界に対して何が提案できるのか等々色々と考えさせらる機会となった。

参加人数1名

国際メガネ展 iOFT 2020 視察報告

開催日:2020年10月27日~29日
場所:東京ビッグサイト

例年この時期に開催され、33回目を迎える日本最大の眼鏡関連の展示会。国内の眼鏡関連企業、270社・新作眼鏡54,000点が出展されている。新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、海外のデザイナーブランド・アジアメーカーの出展がなく、残念乍ら昨年の半分規模の展示会となった。(国内の眼鏡産地として有名な地である (一社) 福井県眼鏡協会が主催)

フレーム・サングラス・スポーツグラス・レンズ・検査機器/加工機・レンズアクセサリー等の出展社ブースでは、来年市場に出回る眼鏡類の仕入れ・買付けを精力的に行おうとするメガネ店やセレクトショップのバイヤーが熱の入る商談を行っていた。

国内眼鏡市場規模は約4,000億円/年(眼鏡一式:補聴器・コンタクトレンズを含む)で、内、眼鏡関連製品の出荷額は約1,000億円、その中の眼鏡レンズは約500億円となっている。

レンズ素材としては軽量化に勝るプラスチックが主流であるが、色目や質感、安定した偏光度、デザイン性に優れたガラスレンズには根強い人気があり、斬新なフレームとの組合せによる薄肉軽量化を取り入れた開発力とデザイン力で、今後も底堅い市場が期待できると感じられた。 フレーム素材として、割れない軽量化フレーム・整髪剤や日焼け止めによる影響を殆ど受けない特性をもつ「透明微結晶ポリアミド(透明ナイロン)」が新しい素材として紹介されていた。同素材による偏光レンズ向けの偏光シートは、高い偏光性を保持することから、度なし偏光レンズに幅広く使用されている模様であった。 プラスチック製と競合するガラスレンズ素材であるが、ガラス製の独自特性を生かした新たな開発による市場展開が望まれる。

参加人数2名

参加人数1名

第3回名古屋オートモーティブワールド 基調講演参加報告

開催日:2020年10月21日
場所:ポートメッセなごや場
工場見学・視察
概要:名古屋で開催された「第3回名古屋オートモーティブワールド」に合わせて実施された基調セミナーに参加した。

展示会: 展示会は「ネプコンジャパン」や「ロボデックス」等4つの展示会に分かれているが、ポートメッセ名古屋で行われた一つの展示会である。

今年の来場者数は3日間合計で19,371名だった(主催者発表数字)。昨年が16,823名ということでコロナ化でも増加した。

セミナー:コロナ後、モビリティーはどう変わるか?
自由民主党税制調査会長 新国際秩序創造戦略本部座長
 衆議院議員 甘利 明 氏

 私は、自由民主党MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)推進議員連盟の会長になっている。自分はアナログ人間だからと断ったが、アナログ人間にこそ党内をまとめてもらわないといけないと若い人に説得されて就任した。    また、現在、自民党税調会長として来年度の税制の方針を策定している。日本の税は昔から自民党税調会長が事実上決めることになってる。会長として2つ決めているのは、1)コロナ下で担税力が落ちているので企業に増税はしない、2)エコカー減税は延長、である。先日も環境大臣から、一気にEVカーにシフトさせてほしいと言われた。
   そして、税を決める仕事と同時に、国際秩序本部の提言のまとめを急いでいる。DX(デジタルトランスフォーメーション)と国際秩序は深い関係がある。どちらも、経済安全保障、技術安全保障の観点が重要と思っているが、日本の技術は中国に漏れ放題になっている。
   コロナ後の世界はカオスになる。過去、パクスブリタニカ(イギリスによる世界平和)、そして、パクスアメリカーナの時代が長く続いたが、コロナ後は、中国になるのか。カオスでは新しい主役を目指す国がでてくる。
   これとDXは深い関係がある。DXは民主主義国家より、権威主義国家と親和性が高い。その中で、税はどう決めるべきか。①増税には慎重、②DX社会実現から逆算して税を決めるべきと思っている。
   日本のIT化はコロナで試された。多大な国の予算を長年にわたって注ぎ込んできたが、結果、全然機能していなかった。省庁間のみならず、国と地方も全く情報がつながっていない。これは全てバラバラの業者が独自のシステムを作っているからで、このベンダーロックインを止めて、オープンアーキテクチャーを実現しなければならない。これは平井デジタル改革担当大臣の下で、猛烈に進めている。今までは蛸壺デジタル化だった。
   菅首相は、来年デジタル庁スタート、5年以内に省庁間、国と地方、を全てつなげることを平井大臣に指示している。恐ろしいスピードで進めないといけないが、地方と各省庁から猛烈な抵抗にあうことが予想される。これは、各庁、地方のデジタルを全てはぎ取って、デジタル庁に明け渡すことになるからだ。サーバーはインハウスからクラウドに移行させる。これを税の視点でみると、クラウド化に向かうように税で誘導することになる。
   国の基幹産業である自動車産業は、このままいけば全てGAFAの下請け企業になる。この流れに対抗すべく、トヨタは裾野にスマートシティを作る。Googleはこれをやろうとして土地所有権のトラブルでとん挫したが、トヨタは自社工場跡地なので、問題がない。スマートシティも中国は国民に文句を言わせないので、圧倒的スピードで実現できることを危惧している。
   テスラは極論すると、スマホにモーターとタイヤとソフトの会社である。このソフトで業界を席巻した。しかしソフトウエアはセキュリティがしっかりしていないと危険である。日本はお人よしの国なので、外国の人に何でもタダで教えてあげる。それに対して、中国は進出した外国企業に対して2種類の会計ソフトを使うように指示してきた。この指定ソフトにはマルウエアが仕込まれていて、かなりの企業の情報が盗まれた、この事実を経産省は掴んでおきながら、企業に知らせていなかった。
   日本はサイバーセキュリティが極めて低い。このままでは欧米からは日本と組めないと言われる。これは、日本の企業が世界のサプライチェーンから外されることを意味する。あなたの企業はNISTの要件を満たしていますか?
   また、研究者の採用に際して、セキュリティクリアランスをしていますか?国家公務員研究者は行っているが、民間企業はプライバシー保護で親の職業すら聞けないので、実際はかなり難しいと感じている。
   技術には民間も軍事も区別がない。例えば、潜水艦は何週間も水面下で行動できるが、位置を正確に知るためには海上に上がらないといけない(GPS)。しかし、量子ジャイロが実現すると、海中でも数mの誤差で推進できる。
   現在、日本は英外相から5アイズに参加してくれと言われているが、辞めたほうが良い。今はセキュリティを守ることができないからだ。
   DXで世界が一気に変わる。そしてDXは国の未整備部分が大きな弱点になるので、早く対策しないといけない。
   日本と国民を守るために、法・環境の整備を急いでいる。


雑感:一枚の説明資料も無しに、50分間を一気に講演された。DX化とセキュリティ強化を同時に強力に推進するということなので、それらの投資は減税対象になるのではと思った。 大企業と中小ベンチャー企業の共同開発において、契約を結んでいても、大企業がそれを反故にして成果を独り占めするケースが増えているが、それを絶対に許さないと言われたのが、印象に残った。

参加人数1名

名古屋ネプコンジャパン参加報告

開催日:2020年10月21日~23日
視察日:2020年10月21
場所:ポートメッセなごや場
工場見学・視察
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概要:製造技術・装置専門展示会である名古屋ネプコンジャパンが、名古屋市港区のポートメッセなごやにて、10月21日から3日間、開催され、視察しました。
同時に名古屋オートモーティブワールド展、名古屋ロボデックス展、名古屋スマート工場EXPO展が開催されました。

オートモーティブワールド展を含む、このネプコンジャパンは、今年、1月に東京でも開催され、その名古屋版となり、今年で3回目となる。東京でのオートモーティブワールド展は、大阪硝子工業会の会員様も出展おり、オートモーティブワールド展を中心に見学する予定としてました。

名古屋ネプコンジャパンは、今回、4展示会合わせ、750社の参加であり、新型コロナの影響で、展示会の中止や延期が発生している中、久々に再開の動きが出て、来場者は想像より、多く感じた。

オートモーティブワールド展
”カーエレクトロニクス技術展”、”自動運転EXPO”、”EV/HV/FVC技術展”、”クルマの軽量化技術展”、自動車部品&加工EXPO の5つの専門展示会で構成されています。

自動車業界における自動運転、軽量化、クルマの電子化、電動化等、先端テーマである新技術に関係する出展でした。 ガラスを使用する車載用パネルは、東京の開催時の展示会では、活発に展示されていましたが、名古屋オートモーティブワールドでの自動車部品&加工EXPO展では、一切の展示やアピールがなく残念でした。

名古屋ネプコンジャパンは、前評判どおり、最先端の表面実装技術装置を中心とした展示会であり、関西、中部を中心とした中堅企業が多かった。

名古屋ロボデックス展
ロボデックスは、少子高齢化で、日本の労働人口の減少において改善すべく、ロボットの活用が求められている。 今回、この展示会において、協働ロボット、自動搬送ロボット等は製造業の私らとしては、とても興味深く見学させて頂きました。

参加人数2名

名古屋ものづくりワールド 技術セミナー参加報告

開催日:2020年9月9日
場所:愛知県国際会議場
概要:名古屋で開催された7つの展示会の集合体である「ものづくりワールド」に合わせて実施された技術セミナーに参加した。

工場見学・視察

展示会: 展示会名は「設計・製造ソリューション展」や「機械要素技術展」等に分かれているが、実際は一つの展示会場で行われ、仕切りも無かったので、実態は「ものづくりワールド」という名の一つの展示会である。
昨年の来場者数は3日間合計で36,277人だったが、今年はコロナの影響で10,720人と少なかった (主催者発表数字)。







セミナー:製造品質の安定化を実現するマニュファクチャリングデジタルレシピ
~オペレータや加工設備に依存しないモノづくり~
株式会社日立製作所 研究開発グループ 生産イノベーションセンタ
 主管研究員 寺前 俊哉 氏

 製造拠点の4M(Man,Machine,Material,Method)の違いが、品質に影響を及ぼすことが課題の一つになっている。そのために顧客には変更の際には4M変更届の提出を要請されることが多い。 今回の講演では、熟練者ノウハウや加工設備に依存せず、どこででも安定品質の製造を実現するマニュファクチャリングデジタルレシピによるモノづくりについて紹介された。

 昨今は、世界情勢の不安定さや、コロナウイルス等の伝染病の世界的な伝播などで、従来の大量生産によるコスト低減では大量に在庫が発生するなど、対応できなくなりつつある。 そのような情勢の変化に伴い、シェアリングエコノミーと呼ばれる、サプライチェーンの変化・リスクにフレキシブルに対応可能な生産システムの構築が求められている。これは、デジタル化、カスタム化、サービス化、そしてオープン化を伴った新しい製造方法である。 GMやコマツは、世界中の工場間で、次のキーワードを実践している。
・「マッチング」→共通のプラットフォームで繋がる
・「オンデマンド製造」→データをアップロードして製造
・「シェアリング」→装置を貸し借りする。
これらは、従来の工場の考え方である「クローズ」から「オープン」への転換であり、必要な4Mリソースを必要に応じて流通させるという新しい製造手法である。それにより、アセットシェアリング(資産の共有)とノウハウシェアリング(ノウハウの共有)が可能になり、デジタルレシピが完成する。デジタルレシピを活用することにより、生産性、投資効率、作業者の技能維持、品質、属人制の排除、が実現できる。

具体的な例として、同じ会社でも、工場が違うと同じ製品を加工できなかったり、工場に並んでいる同じ機械であっても、同じ品質の製品を加工できない場合が多い。これを現場の職人は、機械の「くせ」を把握して、入力データに補正を加えたり、手のひらの感覚で合わせたりして、品質を維持している。しかし、同じ工場内では調整ができても、国外の工場に出向いて人が補正をするのは難しく、ましてや他の会社であれば不可能であった。 デジタルレシピとは、従来は職人が調整していたことを、機械毎のデータの集積とその解析をすることによって作成される、補正値入りのレシピのことである。データの集積から補正値の作成までは、ビッグデータとAIの技術を活用する。 日立では既に、樹脂の射出成型機、NC加工機、NC旋盤等で実績があるということだった。

雑感:工場にはノウハウが詰まっていて、それをオープンにすることは、例え工場の稼働率や投資効率が上がっても、失うものが少なくないと感じた。デジタルレシピは、技術をコモディティ化したがる大企業的な考え方という印象を持った。

参加人数1名
展示会報告

nano tech 2020, J Flex 2020, 3次元表面加飾技術展 2020, tct JAPAN視察報告

開催日:2020年1月29日~31日
場所:東京ビッグサイト
概要:InterOpto 2020を含むAll about Photonics 2020、および表面加工系の種々の展示会が東京ビッグサイトで開催された。当初はInterOptoを中心にガラス関係のトピックスをレポートする予定だったが、同時開催されている別の展示会に興味深い展示が多かった。。

工場見学・視察
工場見学・視察

○王子ホールディングス株式会社
400×500㎜のガラス表面に、微細構造を加工したものを展示していた。微細構造は、円柱や円錐の凹凸で、構造の周期は5μという事だった。 加工方法は教えてもらえなかったが、ガラス以外にもシリコンにも加工でき、それは樹脂の型に応用できるらしい。微細構造はモスアイとも言われ、ほとんど反射しない表面ができるので、一部のカメラレンズに採用されつつあるが、従来はコーティング等で微細構造を形成していた。

○日本電気硝子株式会社
超薄板ガラスを展示していた。ブースには長さ1000mをロール状に巻いたガラスがあった。これはフィルムや樹脂のロールtoロール工程に投入できるので、ガラスに樹脂を張り付けることができ、自由に曲がるOLEDディスプレイへの応用が期待される。 展示物のガラスの厚みは50μで、硝材は無アルカリガラスということだった。(写真A)

○株式会社ナカサク
尼崎と滋賀に工場をもつオーダーメイドの設備製造会社だが、薄板ガラスの部分曲げのサンプルを展示していた。通常、板ガラスの一部を曲げる際に型で成型すると平らな部分も熱で変形してしまう現象が起きる。この会社の手法は、曲げたい部分のみに熱風を吹きつけるので、平面部は元の形状を保持するらしい。ソーダライムガラスの実績があり、アルミノシリケートガラスもほぼ加工の目途がたっているという事だった。 (写真B)

○九州大学 グローバルイノベーションセンター
3D石英ガラス製品を展示していた。これは3Dプリンタや成型で形状を形成できる技術らしい。通常、石英ガラスは融点が非常に高いため、成型はほぼ不可能に近い。藤野教授は新しい液を発明し、これを3Dプリンタや型で成型し、炉で焼成することで、複雑な形状をもつ3次元形状の石英ガラスを作ることに成功された。 以上。

参加人数1名

ネプコンジャパン・オートモティーブ展参加報告視察報告

開催日:2020年1月15日
場所:東京ビックサイト

工場見学・視察
工場見学・視察

目的;大阪硝子工業会の「継ー1」を利用させていただき標記展示会に若手技術員を伴って参加することで、業界動向を知り、ガラスに求められる今後の要求特性を探る。

1.オートモティーブ関係
1)出展数の最も多かったものは金属加工機器とその加工メーカー。
2)ガラス関係では、自動運転化に伴う、光学センサー関係が目についた。
3)小型化が進む中でもセンサー関係はその受光部、発光部にはガラスもしくはプラスティックが用いられる。特に車載の外側に取り付くもの、エンジン回り等の熱のかかる部分はガラスの仕様が目立った。
4)内部部品での出展数で目立ったものは、やはりディスプレイ上のカバーガラスやタッチセンサーであった。
5)このうち、タッチセンサーについては、従来のものは数が少なく、他の機能と組み合わせたものになっている。
6)カバーガラスについては、大型化し、曲げ、表面の加飾印刷等、国内メーカーではなく中国の一貫生産メーカーが目立った。国内生産ではコスト的に厳しいとのことで、特に曲げ加工については1社もなかった。
7)商社については、中国加工品の展示があった。
8)ここまで加工費がかさむガラスの加工が、果たして将来的に需要があるかどうか疑問に思った。ここでも、樹脂とガラスの選択が発生する予感がする。
9)ガラスの特徴とは何なのかを改めて問い直す必要がある。



2.インターネプコン関係
1)ガラスの加工技術、特に微細加工に関する加工方法のソースを探したく、各社を回った。
2)特に短パルスレーザーの進展を期待したが、特筆すべきものはなかった。
3)機械切削加工の展示はあったが、やはり微細加工向けは特になし。

3.感想
1)出展分野が多岐にわたり、また会場面積もバス移動を伴い、巨大化している。
2)テーマを絞り込んだ見学が難しくなっており、オートモティーブ関係でも、ガソリンから電気に代わる大きな変革期の割にはテーマが少ない。国内空洞化か?
3)今後10年の事業計画を漠然と考えるには、テーマ探索が重要であると印象つけられた。 以上。

参加人数 1名
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